前回の続きです。前回はブライダルチェックを受ける際の心構えについてお話しました。
>>ブライダルチェックは「2人で」がポイント
今回はブライダルチェックの検査内容とその費用の相場についてお話します。これからブライダルチェックを受けようと考えている方は是非、参考にしてくださいね。
この記事の目次
男女で違う検査内容
ブライダルチェックは性別によって検査内容が異なります。そのため費用についても男女で若干の差が出る場合があります。ここでは比較表を使ってご説明していきます。
検査内容 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
問診 | ○ | ○ |
内診 | ○ | × |
クラミジア抗原検査 | 分泌物検査 | 尿検査 |
超音波検査 | ○ | × |
オプション | ※ | ※ |
費用相場 | 約30,000円 | 約25,000円 |
※検査内容の有無は一般的なもので、全ての病院で統一ではありません。
ここで挙げた費用相場については、基本検診に加えいくつかのオプション検査もした場合を想定しています。基本検診だけであれば男女共に1.5~2.0万円で済む場合もありますし、オプションを多めに付ければ5万円ぐらいかかってしまうこともあります。ですので、あくまで平均相場の参考としてください。
それでは次に各検査について簡単に説明していきます。
各検査の説明
問診
問診では初潮年齢や月経周期、妊娠・出産の経験、その他には過去の病歴について医師から質問をされます。人によっては答えづらい質問もありますが、「正しい検査のため」と頑張りましょう。また、あなた自身が気になっていることがあれば、遠慮せずに相談してみましょう。
内診
内診は女性のみの検査です。内診では膣を医師が視診します。この際、膣周辺に炎症や感染症がないかを診断してもらえます。また、子宮や卵巣の状態も触診によって調べます。この検査についてはかなり嫌悪感を抱く方も多いです。その場合は医師に相談して検査項目から外すこともできるようです。
血液検査
血液検査ではたくさんの検査対象があります。貧血検査や風疹抗体検査、クラミジア抗体検査、淋病検査、梅毒検査、B型肝炎、C型肝炎、HIVなどが主な検査対象となっています。病院よって検査対象が異なるので、受診する病院にも確認した方が良いでしょう。
クラミジア抗原検査
女性の場合は分泌物検査、男性の場合は尿検査を行います。いずれにしてもクラミジアの抗原検査となります。「血液検査でもやらなかった?」という声が聞こえてきそうですが、先ほどのは抗体検査、今回のは抗原検査になります。
※抗体検査:病歴の検査 / 抗原検査:疾患の検査
超音波検査
超音波検査は女性のみの検査になり、主に子宮や卵巣の状態を診ます。妊娠が可能な状態にあるか、また、子宮筋腫や子宮頸がん、子宮内膜症などの病気にかかっていないか診断してもらえます。
オプション検査
オプション検査では、ここまで説明した基本検診に加えて追加の検診を受けることができます。病院によって受けられる検診が異なりますが、男女共通のものでは血圧測定や貧血検査が有名です。
また、女性特有のオプションとして、「乳がん検査」や「妊娠タイミング指導」があります。妊娠タイミング指導では、「すぐに子供が欲しい方」を対象に基礎体温を活用したアドバイスをもらうことができます。
男性特有のオプションとしては「精子精液検査」などが挙げられます。この検査では、精子の濃度はもちろんのこと、ちゃんと運動しているかや受精能力などを見てもらえます。
ブライダルチェックが高額な理由
以上で検査内容と費用についての話は終わりなのですが、ここまでの話を聞いてこんな風に思った方もいるのではないでしょうか。「ブライダルチェックの費用って高い!」それもそのはず。ブライダルチェックは健康診断と同様の扱いを受けるため、基本的には保険の適用外なのです。元気な赤ちゃんを産むため、仕方ありません。
費用を安く抑えるコツ
といいつつも、費用を抑える方法もあります。それは一部の検査項目を外すという方法です。何も全ての検査項目を同じ病院、しかも実費で受ける必要はありません。
たとえば、以下のような手段が考えられます。
- 勤め先で受診できる検査は会社に負担してもらう
- 一部の検査は保健所にて無料で検査してもらう
- ブライダルチェックの検査を妊婦健診へ活かす
会社で負担できる検査
あなたは現在企業で働いていますか?もしそうなら会社の健康診断でいくつかの検査をまかなえる可能性があります。特に女性の場合、最近は子宮がん・子宮頸がんの検査を会社が負担するところも多いので、その場合は該当の検査が必要なくなり、節約することができます。
保健所で受診できる検査
他にも、保健所で無料で検査を受けれるものがあります。HIV検査や梅毒、C型肝炎、これらの検査は保健所で受診すれば無料です。かなりの節約になりますね。お近くの保健所についてはこちらのサイトで確認できます。
妊婦検診を見据えて
最後の方法は直接ブライダルチェックの費用を安くする方法ではないのですが、長い目で見て節約になります。それは、ブライダルチェックで受けた検診は妊婦検診から外すという方法です。妊婦検診とは妊娠後に妊婦さんが受ける定期健診になります。
この定期健診ですが、実はブライダルチェックと被る検査があります。そのため、ブライダルチェックを受けてすぐに妊娠した場合はその結果を妊婦検診の項目から外せる場合があります。外せるかどうかは担当医の判断となりますので、もしこのような状況になったら、ブライダルチェックの検査結果を持参し相談してみましょう。
結論:「基本健診」+「気になるオプション」がベストな選択
長くなってしまったので最後にまとめます。まず検査項目については基本的には「基本検診」だけで問題ないでしょう。ただ、オプション検査で気になるものがあれば、それだけ追加で申し込む方が安心と言えます。
もちろんお金に余裕があればたくさんのオプションを受けるのもありです。ですが結婚前の大事な時期、結婚式や生活費などお金は節約したいもの。なので、先ほど紹介した節約術も是非活かしてくださいね。
また、様々な受診方法のあるブライダルチェックですが、実は更に違う方法もあります。
その方法とは、セルフキットを使った自分で行うセルフブライダルチェックです。説明書に従い自宅で検査。検査後はキットを郵送で送るだけ。結果は数日後にWebサイト上で確認できます。
匿名で受診できるので、「こっそり受けたい」と思っている方にもおすすめです。クラミジア、淋病、梅毒、HIVなど、もし感染の疑いが少しでもあるのなら、正式なブライダルチェックの前に確認しておくのも手かもしれません。いきなりパートナーに知られるのでは抵抗がある方もいますからね。
ということで、セルフブライダルチェックに興味がある方はこちらで詳細を確認できます。
>>セルフブライダルチェックなら「STDチェッカー」